黄昏を盗んだヨシダ君は、光よりも早く動く時空が流れた小瓶を手にして、自分を盗んだのだろう。
僕の活動の一環として執筆しています。
人は美しいものを見ているとき、幸せな気持ちになるのと同時に、その時間に終わりが必ず来ることを予期して、切ない心持ちにもなる。黄昏時にはその要素がふんだんに詰まっていて、更には闇が迫りつつあるため…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(253文字)
「土手下に立つ桜木のそばに『黄昏』は集められていた。 お気に入りは、豚の貯金箱に貯められた夕方の電車の音。豚のおなかに耳を当てると、町の中央駅から出発した電車が、がたん、となる。」たまらない…続きを読む
とても綺麗な話だと思いました。あの時間帯ならではの空の色や空気、虫の声などの美しさはとてもよく分かります。自分も欠片を小瓶に詰めていつまでも眺めていたい。時間の隙間という表現がとても好きです。素…続きを読む
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