黄昏を盗んだヨシダ君は、光よりも早く動く時空が流れた小瓶を手にして、自分を盗んだのだろう。
僕の活動の一環として執筆しています。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(253文字)
とても綺麗な話だと思いました。あの時間帯ならではの空の色や空気、虫の声などの美しさはとてもよく分かります。自分も欠片を小瓶に詰めていつまでも眺めていたい。時間の隙間という表現がとても好きです。素…続きを読む
少し不思議で幻想的な、けれど昼と夜が混じり合う夕焼けのように、現実に溶け込んだファンタジー。情緒的な発想と、きめ細かな描写が、ふんわりと作品世界へいざなってくれる。彼はどこへ行ったのだろう?…続きを読む
主人公が、秘密を共有していた孤独なクラスメイトの共犯者にもなりきれず、彼を孤独に追い込んだ周りの学校や家庭には諦念がある。その距離感が、〈黄昏を盗む〉というファンタジックなイメージに深い寂しさを与え…続きを読む
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