本気の哀しい恋はどう弔えばよいのか

 このまま終わるのが切な過ぎて、続編の妄想が脳内で炸裂してしまいました。セリフ付きで展開されて、それはそれで貴重な体験でカタルシスではありました。

 栞と奏多の二人が、どちらかの今際の際にもう一度二人で会ってそれぞれの充実した「幸せな」人生を、だけどお互いが隣にいなかった人生を語り聞かせあう、そんなお話です。

 これ以上蛇足で勝手な続編を騙るのも野暮というものですが、そんな妄想が引き摺り出されるほど強烈で刺激的な作品でございました。

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