大陸が海に沈んでも、人類は培養肉の上に都市を築いて生き延びていた

 物語開始時点で、すでに大陸は海に沈んでいるため、人類は危機に立たされています。

 しかし人々は生き残っていました。科学の力で培養肉を精製すると、それを大地の代わりにしたのです。

 とてつもなくユニークな大地ですが、人々が避難したとなれば、当然都市部が形成されました。

 そのうち一つが、主人公の女の子が暮らしている町です。

 人々はなんとか元気にやっていますが、必ずしも幸せな環境ではありませんでした。

 腐食という現象が発生して、その胞子に巻き込まれてしまうと、人間の肉体が崩れてしまうからです。

 主人公の女の子も、平穏な日常生活を送っている最中に、いきなり腐食現象に巻き込まれてしまいました。

 しかし予定外の現象が起きました。腐食のせいで大切な仲間が傷ついたはずなのに、なぜか主人公の女の子だけ無傷でした。

 それどころか、腐食を利用して町を襲撃してきた連中を返り討ちにします。

 はたして主人公の女の子は何者なのか?

 という謎こそが、この物語の根幹ですね。
 
 ネタバレになるので、これ以上うかつに踏み込めないんですが、培養肉で形成された大地ということは、どこかしらに限界があるということですね。

 それが主人公の女の子が腐食に耐性を持っている理由とリンクしています。


 レビューを書いた時点では、まだ本編が完結していないんですが、物語のもっとも大事な部分には突入しているため、いまから読み始めれば追いつけるはずですよ。

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