概要
悲しみを抱えたまま、私たちはこの先を生きていくのでしょう。
「母死す、至急連絡されたし。」
弟から電報が届いた。新しく葉書を買いに行った日だった。すぐに実家に電話を掛け、勤め先に行って休みを取り、大家の爺に留守を頼んだ。押し入れから旅行鞄を引っ張り出したところで、文机に広げたままだった葉書が目に入る。
漆の禿げた文箱を、玉手箱のように抱えて笑う母を思い出し、筆不精だったことを後悔した。
◇
1年半ほど前に書いた短編です。今読めば拙いところもあるのですが、自分の作品の中ではかなり好きなものです。
◇
誤字脱字の修正、その他表現の変更及び非公開を予告無しにすることがあります。ご了承ください。
弟から電報が届いた。新しく葉書を買いに行った日だった。すぐに実家に電話を掛け、勤め先に行って休みを取り、大家の爺に留守を頼んだ。押し入れから旅行鞄を引っ張り出したところで、文机に広げたままだった葉書が目に入る。
漆の禿げた文箱を、玉手箱のように抱えて笑う母を思い出し、筆不精だったことを後悔した。
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1年半ほど前に書いた短編です。今読めば拙いところもあるのですが、自分の作品の中ではかなり好きなものです。
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