第7話 エスポワール
オルキルオト原子力発電所にあるシェルターに避難していたラーシュとヨハンは突然シェルターの中に入ってきた完全武装の兵士に拘束されていた。
このシェルターには2人だけではなくこの原子力発電所内にいたほとんどの職員が避難している。それもあってか完全武装の兵士が15人ほど監視していた。
するとそこに数人の護衛で守られた隊長らしき人が入ってきた。
「諸君、ここオルキルオト原子力発電所は我々エスポワールによって完全に制圧された。諸君には悪いが開放することはできないためここで拘束させてもおらう。ただ拷問など非人道的な行動は行わない。安心してほしい」
「信頼できるか!」
隊長らしき人物の演説を聞いた後に一人の原発職員が立ち上がって叫んだ。
「こんなに武装した兵士がいるのにこっちを傷つけることをしないだって!そんなわけない!そういうのなら信頼できる根拠を見せ見ろ!」
原発職員がそうやってまくしたてる。
それを聞いているときの隊長らしき人は残念そうな顔をしていた。
「そうですか。まぁ信頼できなくてもそれは結構。ただこうやって抵抗されるとこっちとしても面倒なことになってしまうのでここは死んでもらいましょう」
そういったのは隊長らしき人物の隣にいたこちらも護衛に守られている男性。その男性はは腰から拳銃を抜くと何か考えるというわけでもなくそのまま流れるように原発職員の頭を打ち抜いた。
撃たれた職員がその場に倒れると周りにたほかの職員から小さな悲鳴が上がる。
「あまりこういうことはしたくなったのですが致し方ありません。皆さんも私たちに抵抗をするようなことがあればこうなるのでくれぐれもご注意を」
そういうと2人の護衛に守られた人物は出口へと向かっていく。だが途中でこちらを振り向いた。
「そういえば自己紹介がまだでしたね。私はエスポワールの副隊長ジェスパー・マフタン、隣にいるのが隊長のレイン・シモンです。以後お見知りおきを」
そういうと2人は去っていった。
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そのころティッカコスキ空軍基地にはインターポールからの調査報告の資料が届いていた。
「ニクソン司令官、調査報告の資料が届きました」
「そうか。それで中には何と書いてあった?」
「どうやら今回の事件を起こしたのはフランスに本拠点を置く過激な環境保全団体であるエスポワールだそうです」
「エスポワール?聞いたことがないな」
「どうやらここ数年で発達した団体だそうです。そしてどうやらこの団体の創設者は数年前中東で活動していたそうです」
「なるほど。インターポールには調査を続行するように頼んでおいてくれ」
「了解です」
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団体名をレジスタンスからエスポワールに変えました。
改革の旗 クララ @kurarasimon
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