惜しみなく、与えよ。

人と命の善性に満ちた、胸に迫る物語でした。

時計屋さんのおじいさんと、鴉たちの関係は、表層的には「給餌する側、される側」の関係として終始していたかも知れません。

しかし、最初に関係を結ぼうと、その架け橋となったのは、きっとビリーなのだとおもいます。

人と人、いや、あるいは誰かと誰かが真心から結びつくためには、

相手に手持ちの何かをおしみなく与え続ける事と、
それに対して返答する事。

このふたつのキャッチボールが続く事。
これが何より大切なのではないでしょうか。

異文化交流の本質を見た思いです。