――ボクが高校生になった頃、人と人との間に、『モノサシ』が見えるようになっていた。
この一文から始まる不思議な物語です。
『モノサシ』は人と人との心の距離。ボクは誰に対しても程よい長さに『モノサシ』を保つようになります。
ただ一人を除いて。
人と関わろうとしない望月さんが気になり、拒絶されても声を掛け続けるボク。
やがて彼女とボクのあいだの『モノサシ』が少しずつ短くなっていきます。
そんなある日、望月さんと義理のお母さんを目撃したボクは、思わず余計なことを言ってしまい……。
ここからの展開はぜひ読んでみてください。
爽やかで読後感の良いお話です!
僕は久し振りに衝撃を受けました。こちらの物語、完璧です。大絶賛させて頂きます。★が現在の10倍になっても驚きません。とっても不躾で申し訳ない言い方ですが、お読み頂ければ僕の言っている意味が皆様にもご理解頂けるかと思います。
さて、レビューでお褒めさせて頂くなんて僕如きがおこがましいのですが、僕なりの読み方で言わせて頂ければ、とてもフラットな物語です。
何がフラットなのかと言いますと、小説を書く時に当たり前に行うべきことを、当たり前に行えているからです。しかもそれが破綻せずに、ましてやとても魅力的に行えると言う事は、才能と技術とセンスがキチンとバランス良く備わっていなければ出来ない事だと思うんです。
さらに、僕はちょいちょい出て来るこの筆者様ならではの表現がとても好きです。それは見事な差し色の如く物語を彩り絶妙です。もう、そのセンスがたまりません。
でもね、ここまでの言葉は無視して下さい。
理屈抜きでいいのです。「ああ、とっても素敵な物語だったなぁ」って、読後に胸いっぱいの幸せな気分に満たされて欲しいなぁって僕は願います。
強くお勧め致します。
またもカクヨムで素晴らしい才能に出会えました。僕はとても感謝し、こうして拙いレビューを思わず書かせて頂いております。なんだかすいません(笑)。
皆様も、是非宜しくお願い致します( ;∀;)
「人の心が見える」のではなく、「人と人との心の距離を測るモノサシが見える」という設定が独創的で、しかも、そのモノサシの長短を利用した表現が素晴らしいです!
ひたむきだったり、可愛かったりする登場人物のことは好きにならずにいられません。グッと心を寄せ、物語が展開するたびに心が揺らされました。
モノサシの設定があるからこその巧みな表現とは? 好きにならずにはいられないキャラとは? そして、見事な構成とは?
約9千文字の小説ですが、10話に分かれていて読みやすいですし、この10話に分けたことにも仕掛けがあります。読み始めたら引き込まれて、あっという間です。
ぜひ読んでお確かめください!
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