第6話 冒険者を目指して

小屋から出た先は、森が広がっていた

サイシアール 丘の小屋

と言う場所だけはある

ここは少し小高い丘のような場所だった


森の先には、街のような物も見える


まずは、あの街を目指して進もう!


この異世界に来て、まだ2時間?くらいかな?日はまだ高い位置にあるけど、あの街まで歩いて行くと3.4時間はかかりそうだ

それにこの、森には危険な生き物はいるのだろうか

・・・今日はここでブリンクの検証して、明日の朝に行くか


すぐに出発するか決めかねる・・・


基本的に僕はネガティブ思考だった、最終的に行き着く先は現状維持

受け身でも思考が強い、何かあったら動こうと


でも、今回は今日街に行く事に決めた、夜になると魔物がきても対処出来ない

小高い丘にあるこの場所は今でも少し肌寒い、夜になるともっと冷え込むだろう


言葉が通じなければ、またそこで考えよう

ブリンクを使えるという気持ちが、僕の心に余裕を持たせる


僕は小屋に別れを告げて、山を下っていった


ブリンクの検証をしながら、山を下る事に

いつ危険な生き物と出会っても逃げれるように、ブリンクの残り回数には気をつけている、逃げる用に4回、使っていいのは4回だけだ

時計がない為、感覚でしかMP管理が出来ない


だけど、戦闘技能を何も取らずらブリンクに特化したステータスでは、ブリンクを使用した戦いしか出来ない

ブリンクでの戦い方、日本にいた時から夢に見て妄想していたのだ、そのスキルがある、映画、アニメ、漫画、小説、ゲームは一通り目を通していた

先駆者のアイディアを、後は出来るか実践すればいいだけなのだ

その為の検証である


ブリンクを駆使すれば、山を下るのは簡単だった

ちょっとした掛けもブリンクで降りる事が出来る、遠回りや道を探す必要が無く、小屋からほぼ一直線に降りる事が出来たのだ


森を抜け、平原になる頃には道のような物も確認出来、その先には街が見える。2時間も掛かってないかも


石の塀に囲まれたその街は、まあまあ大きいようで、門には兵士のような人が2人立って、検問をしているようだ


僕もその門の列に加わる、僕の前の人が検問されている感じだと、言葉は分かるのだ

 

僕の番になり、門兵から質問を受ける

『見ない顔だが、何しにきた』

『旅の者です、今日の宿を探してます』

『身分証、ギルドカードがあるなら出せ』


おぉ、言葉も通じてるそう


『田舎から出てきたものでして、こちらで登録も兼ねて訪れました』

『そうかなら通行料を貰うぞ、銀貨1枚だ、正し入り直す場合も再度通行料を貰うからな』

僕はポケットから銀貨を1枚取りだし、渡した


『ギルドカードはどこで貰えるのでしょうか?』

『この道を真っ直ぐ行き、時計塔のある広場にある黒い建物が冒険者ギルドだ、他にも錬金ギルド、商人ギルドも近くにあるが、広場に町全体の看板がある、後は自分で探してくれ』

『ありがとうございます』


僕は門を後にし、真っ直ぐな道を歩く

遠くに塔のような一際高い建物があるので、それが時計塔なのだろう


時計もあるんだ、どのぐらいの文明なのだろうか?電信柱などは見当たらない、通り過ぎる街並みはヨーロッパのような雰囲気だ、家同士の壁や屋根が繋がっている


時計塔に着き、そこは丸い広場のようになっていた

その広場を取り囲む様に建物もカーブを描いて建てられている


黒い建物を見つけ、その横にこの街の全体像の看板を見つけた

要所である店やギルドの場所、教会のようなマークが描かれている


この街は丸くなっているようで、東西南北に門があるようだ、門から時計塔までは全て一直線になっている

かなり簡潔な地図だがなんとなく、この街の全体像がわかった


宿屋はどこかな?と探していると

『お兄さん、旅人?』

10歳ぐらいの少女に声を掛けられたのだ


『そうだよ、今日泊まる宿探しているだよ』

『そう!丁度いいの!私のおうち宿屋なの!うちにおいで!』


異世界の定番かな?泊まったら、寝ている間に持ち物取られたりしないかな?

そんなネガティブな事を考えていたら、心を読まれた用に少女が続ける


『そんな疑った顔しないでよ、寝ている間に見ぐるみはいだりしないよ、それに価格も良心的だよ!』

少女は笑いながら言うのだ


『一度うち見に来て!そこで決めよう!』

僕は言われるまま着いていったのだ


現地まで行って、やっぱり辞めますって言えるかな〜?多分言い辛い雰囲気になるだろうな・・・

でも、他に場所も知らないし、値段次第かな?

少女は宿につく間も、うちの料理は美味しいや、ギルドから離れているから、夜は静かなど宿のいい所を説明してくれた


看板から20分ほど北に歩いた場所に、宿に着いたようだ

門から一直線の道を外れ、路地に入ると一軒家の建物もチラチラある

『ここがうちの宿です!落ちつきそうな雰囲気でしょ』

その説明された宿は古民家の様な場所だった


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