瞬間移動がやりたくて〜空間魔法編〜

@streatfeild

第1話 瞬間移動がやりたくて

不意に意識が覚醒した


目の前に広がる光景は、白い、ただ白いのだ


周りを見渡すと人が、チラホラ50人?100人?老若男女問わず、人種もまちまちだ


自分を落ち着かせる様に、いつもの癖で、長く伸ばした前髪を7:3訳にするように流す、あっ前髪ある


一番前に白のローブの様な服に、白の長い髭を蓄えた、いかにも神様のようなお爺さんの風貌をした人物がこちら側に体を向けている

『地球人よ!お前達は死んだのだ、わしの温情により、わしの世界に招待する!好きな力を持って自由に生きよ!』

神のような人物は、その簡単な言葉だけを残し消えて言ったのだ


そこに残ったのは、23:59:51と徐々に減って行く数字のみだ


『なんだなんだ!』

『どういう事だ!』

『分からない・・・分からない・・・』

『ステータス』

『時間だ!時間制限だ!』


今まで静寂に包まれていた、この空間が一気に騒めき始めた


僕も・・・さっきまで仕事終わりに・・・死んだ?

記憶の端々が飛んでいるような感覚だ、いつどうやって死んだのか、全く検討がつかなかった


『魔法・・・』


周りの誰かが、そう呟いたのが分かった


魔法?おじいさんは力をとか言っていた・・・

ステータスそうポツリと呟くと

目の前にウィンドウ画面のような物がホログラムの物が浮かび上がった


っ・・・

周りを見渡しても、同じ状態の1人が何人もいる、そこに指で画面がある場所を触っていたり、スクロールするように指を動かしていた


剣術、槍術、弓術・・・

火魔法、水魔法、土魔法などの定番そうな魔法

錬金術、木工、鍛冶などの生産系

毒耐性、麻痺耐性、病気耐性の耐性系

歌、ダンス、絵などの芸術のような、趣味に活かせるスキルなど

ざっと見ただけでも100?200?は余裕でありそうだった


更に道具のカテゴリーでは、武器、防具、食べ物、スキルブック、特殊アイテム


種族もヒューマン、獣人、巨人、エルフにドワーフなどなど

そこから派生し、歳に性別、身長、体重と

簡単に流し読みしただけでも20分は立っていた


色々あり悩みそうではあるが、僕がやりたい方針は決まっていた


瞬間移動だ!


前世?死んだのだから前世か、インキャな僕は瞬間移動が出来たらと何度妄想した事か、

それがただで手に入るなら選ぶしかない


選ぶにあたり、ウィンドウ枠の右端に1000という数字がある

− 剣術 +

という様に並んでいるので、+を一度触って見ると

− 剣術1 +

となり、右端の数字が995となった

−の部分を触ってみると

− 剣術 +

となり、右端の数字は1000に戻る


現在なら振り直しのような事が出来るのか

目ぼしいスキルをとって言って、後から取捨選択、スキルのレベル上げをすれば良さそう


まず第一にスキルブックだ!まず瞬間移動がないと話にならない

指でスクロールし探しながら・・・じっくりとだが素早く確認していく


あった!


短距離テレポート (空間魔法3、魔力15、MP10 距離30mを移動する)


長期テレポート(空間魔法4、魔力30、MP100

どこへでも移動可能、移動する時にその場所を正確に思い描かなければいけない)


この二つがあったのでチェックをいれると、右端の数字は850となった


次に魔法の項目へ、取得条件か使用条件か分からないが空間魔法がいるのだ

空間魔法を見つけ4までにあげる

右端の数字が一気に450まで減ったのだ


う〜ん・・・スキルや魔法によって消費する、ポイントは違うのか


後は魔力が30っと・・・

これは種族変えなきゃ変わらないのか、えっと・・・魔力30・・・無い!えっ!?最高で20じゃん!?どゆこと??


現在のヒューマンの欄だと

HP10 MP10 力5 敏捷5 耐久5 魔力5 器用5

となっているが

エルフだと

HP10 MP30 力5 敏捷5 耐久4 魔力10器用5

そしてポイントが400に減った


レベルの概念があるのか、成長するのか分からないが魔力が30は何度みても見つからない、それにMPも100ある種族は無かったのだ


・・・となると最初から長距離テレポートは使えないから、最低魔力が15有ればいいか


ハイエルフ

HP15 MP 50 力7 敏捷10 耐久7魔力15 器用6

運5


ハーフデビル

HP50 MP20 力15 敏捷8 耐久10 魔力15 器用5 運5


アアシマール

HP20 MP40 力10 敏捷10 耐久10 魔力20 器用10 運10


デミゴッド

HP50 MP50 力20 敏捷20 耐久20 魔力20 器用20 運20


と4種類となったのだ

数値以外にも、種族特性のような物があり火魔法適正や、不老不死、自動回復などが種族の名前の横に表示されていた


ここまでで丁度1時間が経過していた




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る