海は広いが独りなのかもしれない
- ★★★ Excellent!!!
独特のサスペンスです。
そして、誰も真相を知ること無く、深い海に沈降するように、主人公の叫びも消えていく。
きっと、金田一某という名探偵を駆使しても、解き明かせないミステリー。
決して短絡的な事ではなく、連綿と語られる言葉が最後の時を誘うさまは、寄せては離れる浜辺の波のように、私の心をくすぐりました。
複雑な思いと、やりきれない気持ちの中、なぜか満足のゆくサスペンス。
きっと、選ばれた言葉の数々とストーリーがすんなりと私の心に響いたからなのかもしれません。
うん、このサスペンス、下手なTVドラマよりもイケますぞ!