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5-3 心理療法への応援コメント
カウンセリングの話、興味深いです。
それにしても香奈が気になります!
①
「そうだね。絵の方の結果も詳しく話すよ。そういえば、高瀬君は部屋でお香を焚いてるのかな? お香の匂いがする」
「はい。あります」
「お香があるのかな?」→「はい。あります」
「お香を焚いているのかな?」→「はい。炊いています」
かな?
と思いました(変なことが気になるので、すみません)。
②改行必要ないのに改行が入っているところ
香奈が改札を通り抜けていくのを見
届けて、駅をあとにする。
作者からの返信
カウンセリング講座を受講したことはあっても、カウンセラーからカウンセリングをうけたことがない、という……
なので自分なら、どう傾聴しながらすすめていくかをシミュレートしてました。
かなり力をいれたところなのです。
香奈ちゃん、気になりますよね。
読み手ごとに見え方が違うみたいで、興味深いのです。
報告、ありがとうございました!
1-1 公園への応援コメント
書き出しもとても好きですが、この回、すごくいいなあと思います。
親子の愛情。
揺らぎのない安心感があるかどうか。
ところで、改行がおかしいところをはりつけます。
(改行不要なのに、改行になっているところ)
俺は、父
さんの左手をぎゅうっと握ったまま、
この山のふもとか
ら反対側に向かって穴を掘れば、
砂場の隅っこで父
さんに言われたように、
妙に人懐っ
こい目をしていた。
作者からの返信
親子の愛情、見聞きした周りのいろんな家庭、出先で聞き耳を立てたときの会話など、情報を仕入れて、いびつな家庭を描きました。
どの親も、モデルがいます。
特定できないようにかなりいじってますが。
この回だけでもかなり頭を悩ませました。
なので嬉しいです。
改行の報告ありがとうございます!
読み直して修正しました。
-2 雪への応援コメント
なんとも重く、いちばんやりきれない結末になってしまったなあと、読み終えて放心です。
環境が人を作る。それは確かだろうけれど、全てがそうだと一概には言えない……。
一人一人の人格が立体的に、光も影も満遍なく書かれていて、表から見えない部分にこそその人の本質があるのだと思わされました。
最後まで救いのない結末でしたが、人間が全て悪い選択をしていったらどうなるのか……という、ある種の警鐘を感じさせる物語でもあったと思います。
読後感が良いばかりが小説ではないですよね。箱庭療法の場面など、心理的な描写も興味ぶかいものばかりでした。
面白かったです!
作者からの返信
救いのない結末で、全体的に重たい話を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
最初のプロットでは、香奈を生かしていました。アキさんは香奈を見放し、自分の罪を認めて自首するだけのラスト。
香奈を野放しにする。それでは誰も救われないなと思い、このラストに変えたのです。
悪人はいつから悪人になるのか。
育成歴がどれだけ影響するのか。
虐待されても負の連鎖を断ち切れる人もいるし、そうではない人もいる。その人たちの違いは?
独学でしたが心理学を学び、得たもの、箱庭療法などを盛り込み、良太に気づきを与えることで変化をつけていく。
五年かけて仕上げた作品でした。
面白いと言っていただけたので嬉しいです。
かなり精神的に疲れた執筆作業だったのでホッとしました。
応援コメントや★、
本当にありがとうございました!
-2 雪への応援コメント
香坂 壱霧さま
こんにちは。
いつもかなり身構えて、調子のよいときにだけ読んでいるのに、どうしようもなく衝撃が大きいです。読み始めると、とたんに引きずり倒されてしまいます。
「育成歴やそれによる人格の歪みは理由にならない。しちゃいけないんです」
アキさんのこの言葉、彼はこれはどういう気持ちで吐き出したのでしょう。
結果だけを見れば、どんな理由があろうと、人殺しは人殺しです。無差別殺人であろうと、復讐殺人であろうと、結果は等しく人殺しです。事実はまず事実としてしっかり受け止めねばならないと思います。でもその次のステップとして、やはりそこに至る事情は無視できないのではないかと思ってしまいます。
「育成歴やそれによる人格の歪みは理由にならない。しちゃいけないんです」
人間の精神はそこまで強固なものでもなく、弾性があるとも思えません。押し付けられ歪められれば、たとえ圧力をかける手を放しても、その形で固まってしまうものだと思っています。子供のころ虐待を受けながら、いわゆる「ふつう」の人と同じような「歪みのない」人間でいることなんて、できるのでしょうか? たまたま顕在化していないだけではないでしょうか? もし、慎二くんのような人間がいるなら、その人は虐待をうけつつも、救いとなるような存在を得ていたのではないでしょうか。
社会がアキさんの言葉を持ってその事件を糾弾してはいけないのではないか、そう感じてしまいます。
作者からの返信
アキさんの言葉。
執筆当時の私が思っていたものでした。
育成歴で人格の歪みは生じると思います。程度の差は、それぞれ。
人生に影響を及ぼすほどの、こころの傷。
歪みがあるがゆえに、罪を犯す人がいる。
育成歴に問題なくとも、罪を犯す人がいる。
同じような罪を犯した場合、前者はどうなるか。
執筆した当時、香奈やかつてのアキのように育成歴を免罪符にした犯罪者がいたら?と考えていました。
同じ罪を犯したとき、罪の重さ(求刑)に差が出るのはどうなんだ?と、疑問を感じたんですね。
罪は罪。
今は、なにが正しいとかいろいろ考えてもわからなくなってます。
「育成歴やそれによる人格の歪みは理由にならない。しちゃいけないんです」
これは、免罪符にしちゃいけないという意味でした。
虐待されたから歪んでるからこうなったんだ仕方ないだろう?
ということでした。
アキは、罪は罪として、償いたいのだ、と。
うまくまとまりません^^;
執筆当時から時間が経過し、アキの言葉をうまく伝えきれなくなりました……
重たくてしんどい話、読了していただき、うれしいです。
★、応援コメントなど、励みになりました。
ほんとうに、ありがとうございます。
-1 手紙への応援コメント
香坂 壱霧さま
こんにちは。
出勤してから小説をいくつか読んでいるのですが、『藍色庭園』の、特に終章はそうすべきじゃなかったですね……。
愛情を受けていることに気づける人と気づけない人の違いは何なのだろう。愛情を受けていないと思い込み、取り返しのつかないことに走ってしまうのはなぜなのだろう。何とかできなかったのだろうか、そんなことが頭の中をぐるぐる駆け回ります。
作者からの返信
後味悪すぎる終章ですよね。
救いのなさ。
終章は、泣きながら書いたのです。
思い込みの怖さ、ひとりよがり。
歯車が狂い始めると、思い込みが強い人はどんどんおちてゆく。
月曜の朝から、重たかったですね^^;
コメントありがとうございました。
7-1 藍色の部屋への応援コメント
香坂 壱霧さま
こんにちは。
前章の終話から展開が予測できたので、かなり警戒して読んでいたつもりなのですが、それでも衝撃が大きいです。
最初、良太くんの自己中心的なところが鼻につき、人を殺しておいてこれか? と信じられない気持ちで読んでいました。彼のほかの側面が語られるうちに、憤り以外の気持ちが彼の印象を上書きしていきましたが、不信感がなくなることはありませんでした。
それでも、良太君に対する香奈ちゃんのこの豹変はきついです。
彼女自身、辛い思いを重ねに重ね、ここまで歪んでしまったのでしょうね。なぜ、ふたりが出会わねばならなかったのか……。
作者からの返信
一人称だからこそ、狭い視点のなかでの衝撃を、描くことに苦心した回でした。
初稿ではもっとひどい話になっていたのですが、そこまでしなくてもいいかなと、マイルドに…
良太への不信感は、ありますよね。主人公なのに、味方できない💦
二人の出会いがなければ、慎二は。
しんどい展開がまだ続きます。
コメント、
ありがとうございました😊
5-13 そばにいるだけでへの応援コメント
香坂 壱霧さま
こんにちは。
秘密を抱えているのは良太くんだけでなく、香奈さんやアキさんもまたそうなのですね。
良太くんのお母さんが自殺したことで、それぞれが秘密を隠している殻に亀裂が入っていっているように感じます。読むごとにざわざわします。
作者からの返信
ざわざが増していきますね。
亀裂はどんどん広がるでしょうか。
一度はいった亀裂は、どうにもならないのでしょうか?
書きながら、私もざわざわしていました。
このあとくらいから、書きながら息苦しくて、だいぶしんどかったなあ、と。
コメントありがとうございました(*´ω`*)
5-5 海への応援コメント
香坂 壱霧さま
こんにちは。
良太くんはこれまで生きてきて自分の予想もつかない出来事に慄いた経験があまりないのかなと感じました。カウンセリングで自分の気づかなかった内面をのぞかれて犯行が明るみに出るとは考えず、先生をうまくだましおおせたと思えているのですよね。
あるいは、どんな困難も、親の手助けなく自分で対処するしかなかった悲しい過去が、いわば自信のようなものにすり替わっているのでしょうか。
彼の行動にひやひやしながら読んでいます。
作者からの返信
いずれも正解かもしれません。
騙せる、騙し通せるという自信と、悲しい過去で自分で道を切り開いてきたという自負による自信と。
慎二にであえて強くなれた自分というのは、忘れてしまうくらいに、盲目的になっているとは思いもしていない。
ひやひやしますよね。
コメントありがとうございます。
読んでいてしんどくなる話、
ここまで読んでくださってるのがうれしいです。
(*´ω`*)
4-1 アキへの応援コメント
香坂 壱霧さま
こんにちは。
良太くん、慎二くんを殺してしまってから、心が休まるときはないんじゃないのでしょうね。アキさんや香奈ちゃんと楽し気に話していても、ふと我に返ると、慎二くんの死が自分の体に貼りついているんですよね。
「心配している言葉でも、表情はそうは見えなかった。慌てて玄関に来たのもフリだと思う」
お母さんに対する不信感、当初はお母さんからのネグレクトを感じ取った子供の切ない思いのように感じていましたが、次第に追い詰められた良太くんのこころの歪みにも見えてきました。
作者からの返信
こういう罪を犯したひと、平常心ではいられないだろうなあ、と。
自分は悪くないと思い込みながら、もともとの歪みをさらに歪ませていく。
いろいろ読み取っていただけて、うれしいです。
コメント、ありがとうございました
(*´ω`*)
1-4 母さんへの応援コメント
香坂 壱霧さま
こんにちは。
「おばさんは良太を嫌ってるわけじゃないんだよ。現実を受け入れられなくて、良太にあたってしまうかもしれないけどさ。こういうとき、良太が支えてあげないといけないと思う」
確かに、慎二くんのことばは正論ですが、これは子供にとっては荷が勝つのではないでしょうか。むしろ、親に愛情をかけてもらえない自分のほうこそ、誰かに救ってもらいたいと感じるでしょうね。悪意のない、素直な心からでた慎二くんのことば。でも、苦しんでいる良太からすれば、恵まれたやつだからそんな絵空事が言えるんだと反感を持ってしまうでしょう。
自分の苦しさは誰にもわかってもらえないという苛立ちや絶望感が慎二くんへの憎しみに変わっていくのは恐ろしいことです。
作者からの返信
正論は人を傷つけることもありますからね。
親友に言われたくない言葉。
自分より恵まれた環境にいる慎二から言われたくなかった。
これが憎しみの種に変わる……。悲しいことです。
恐ろしいことですね。
コメントありがとうございました(*´ω`*)
5-13 そばにいるだけでへの応援コメント
凄まじい章でした。母親があまりに切なかったです。
物語の激流がどんどん強く複雑化して、見えてなかった全てが現れてくる、そんな破局を予感させるのに十分な章でした。すごかったです( ;∀;)