蛍という季語

大変楽しく拝見いたしました。

この一句を拝見して、俳句は季語によって多くの情報を読者は想像して読むことができるので、さらにそれに何を個性として伝えたいのかということを考えさせられました。

水の香という言葉そのものが季語と同様に伝えてくる詩的なフレーズとして蛍という季語を支えている。

蛍狩りという季語も夏の季語としてあり、蛍狩りと使えば、夏に他の人がたくさん暗がりで蛍のひかりを見るためにいる気配をふくむだろう。
蛍という季語を選ぶことは、そのざわざわした人たちから少し離れた雰囲気を書くことを選んでいるということになる。
それが個人的な感性の繊細な水の香というフレーズとバランスよく一致しているように思う。

カクヨムのコンテストの募集要項をみると俳句は2句からとなっているので、1句なのはもったいない。
季語とフレーズのハーモニーをもっと読ませてほしいと思える一句でした。

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