その熱と勢いが、心に、皮膚に迫る

エンジョイしすぎて修羅場を迎えた夏の恋。晩夏の火種をいう字面を見たとき、そんな連想をしました。しかし、目に飛び込んできた短歌は、争いが引き裂く日常だったのです。

どれほど年月を重ねても、忘れてはいけない記憶があります。なかったこととして、見ないふりをしてはいけない記憶が。
漢字二文字で表すことは簡単であるにもかかわらず、あえてその字を使わず描き切ったことに筆者のこだわりを感じました。

胸がうずく夏の記憶を、紐解いて。