ある少年の死、そして陰謀の真の天才と呼ばれた男の顔

フランス革命、百日天下。激動の時代が過ぎ去ったフランスにて、かつての王の娘マリー・テレーズは弟の死の真相を求めるべく、とある人物と接触を試みます。

その人物こそ、陰謀の真の天才と評されたジョゼフ・フーシェ。
オートラント公爵、警察大臣であった彼は、後の歴史に冷徹な人物であったと伝えられています。または変節漢とも揶揄されたジョゼフ・フーシェ。かの王女マリー・テレーズが席を蹴ってまで同席を拒んだ男。

今作品では、悲劇の王子ルイ17世の死の真相を追いつつ、ジョゼフ・フーシェという男にもしっかりと触れています。
はたして、かの変節漢はどのような人物であったのか。ぜひ、この作品に触れてその目で真実を知っていただきたいです。

その他のおすすめレビュー

朝倉さんの他のおすすめレビュー127