概要
それは愛か、それとも模倣か。
2038年、択捉島。南軍が電撃侵攻により単冠湾を解放してから3年。戦況は膠着状態となり、南北両軍は休戦協定に署名。45度線と呼ばれる停戦ラインが引かれることとなった。両国ともに停戦ライン付近に前哨基地を建造し、島の実効支配を主張するため付近の開発を急速に進めていた。紗那には自衛軍や、警備に雇われた各国のPMC、土木や建築、インフラ構築工事に従事する作業員など多数の人員が集まり活気を見せていたが、いずれも血気と性欲が盛んな荒くれものの男ばかりである。彼らの風紀と規律を維持し、治安を守るため。早い話が、彼らの性欲を満たして大人しくさせるため、政府は前哨基地にほど近い場所に半公営の娼館を設置していた。そこで働くのはHN500型ガイノイド、通称ハニー。人権に配慮する必要のないセクサロイドたちだった。
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