わたしは壱さんの世界で、黒い翼の中に入ってぬるい空気の中で微睡んで、まるまっていたいのです。なんか、ふわふわしている。夢をたくさん見る、きっと。過去の夢も未来の夢も。通り過ぎてしまったひとのことも、いま側にいるひとのことも。永久に会えないあのひとのことも。きっと、みんな、夢で逢えるような気がするから。たくさん、泣いていいよね?涙はきっときらきらした星になる。
僕はこの短歌を詠んで、意味は考えない。僕はこの短歌を眺めて、言葉を見つめない。うみが、はなが、たんぽぽが、ほしぼしが、罪が、咎が、すなが、目覚ましが、風が、髪が、痣が、永遠が、君が君にしらしめる押し寄せては、かえる波のずるさがゆらいではぼやける陽炎の嘘を誰かがどこかで、君が君に叩いてはなでて、華やいで、堕ちる断続としじまに、忘却を塗りたくりぶしつけな優しさを朧げに泥仕合のさくらんぼいかめしいおまんじゅう君が君にそっと壊してたゆたんでそんな過去の未来
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