海坊主宅配便

突然、とある運送会社に現れた、背の高いスキンヘッドの男、海坊主。急にパイロットとして働くことになったが、頭の中にある全航路を自在に駆使し、どんなものでも、何処へでも荷物を届ける腕が評判を呼び、会社はたちまち潤った。そんな矢先、彼はこれまでの取り分を全て受け取ると、急に会社を辞めて、旧知の機関士と連れ立って、小さな運び屋を始める。違法に入手した戦艦のエンジンを搭載し、どんなに遠くでもひとっ飛びの運送業を目論んだが、その船を動かすには、高度に圧縮された燃料と、超高速航行の出来るパイロットが必要だった。ロートルな二人は、何とかその分野のエキスパートを見つけて、宇宙（そら）に繰り出し、様々なものを運んでいく。