あのひとが、苦しい。

という感情の置き場を、どこに求めたらいいのだろう。

綺麗な家族像が語られるたびにそのように思う方には、
きっとささります。

突拍子のない展開ではあるのは否めないのですが、
この物語にはそれがふさわしかったと心から思います。

ラストも秀逸。
自分にまでごまかした思いは、そもそも本物でなくなっているのですから。