まるで薬を模したスパイスを、今日も魔女の店主は提供する

 「容量用法を守って使用しましょう」が決まり文句の薬品。
 まるでそれを色んな形に変えたような雑貨のようで、何処か自分の商品を引き換えに何気ない自分の日常にスパイスを足しているような、不思議な感じ。

 ちゃんと注意事項を伝えてくれるのに守れなかったり。やり過ぎてしまったり。そっとその人の覚悟の背中を押してあげるような常に中立の魔女が何をきっかけに店を開くのか。そして、お店を訪れる人々の願いを叶えられる商品はどのようにして作られ、どのようなバックグラウンドがあるのかも気になる所。

 人間らしい来訪者達と、魔女らしい魔女の温度差もまた良い味。