この寓話を読んだ後に、自分自身を俯瞰で見なおすと……

この物語を読んだ読者はきっと最初に思うでしょう。『幸せにしかなれない呪いってなんだよ。それは呪いじゃなくて祝福だろ?』と。

そして、物語を読み終えて『いや、やっぱ、これは呪いだわ。キツいホラーだな、これ』という感想を抱くでしょう。

そこから、さらに考察する人は落ち込むかも知れません。

日本に住んでいて、パソコンなりスマホなりを持っていられる者なら、どれだけ貧しくとも、この物語における王子の立場なのだと気付いてしまうかも知れないのですから。