とても可愛らしい童話です♪小学生くらいの年頃って、現実とファンタジーが無意識に混ざり合った時間を生きていませんでしたか?振り返れば、豊かな時間だったと思います。道でばったり出会った野良猫と主人公の間に流れる空気と時間が、読み手を懐かしい子ども時代へと誘ってくれますよ。みなさんも、タイムトリップしてみませんか?
前作にも登場した主人公のかおるちゃん 子供の頃の冒険 るりちゃんとこれからどんな話が続くのか楽しみです。
待望の第二作。本作品も五感を刺激してくれる。作者の感性ゆえか。具体的な色彩だけでなく、周囲の風景までもが脳裏に浮かび上がる。言葉はなくても、心は繋がる、そんなことを、まっすぐに心に届けてくれる作品。人と人とのコミュニケーションツールとしての言葉が、力を失い、表層的な、まさに上っ面だけの虚しい言葉だけが飛び交う今、思うことの大切さを思い出させてくれた。思うことは、心の中の言葉。音声化しなくても、思いが強ければ、相手に伝わる。読み終わって、心のアルバムに、また一つステキなスタンプが押された。
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