ツカイサンの時とはまた違った雰囲気なのですが、読み始めてすぐパァーッとかおるの世界に引き込まれて行きます。頭の中で絵本のような世界が広がり、40半ばの私が一気に子どものかおるになっていく…子どもの頃って誰もが不思議な経験をしていると思っていて(それを大人に言っても不思議がられる、信じてもらえないので心にそっとしまっていた)その時の気持ちが蘇ってくるのです。可愛くて、愛おしくて、素敵な物語をこれからも楽しみにしています。
前作にも登場した主人公のかおるちゃん 子供の頃の冒険 るりちゃんとこれからどんな話が続くのか楽しみです。
待望の第二作。本作品も五感を刺激してくれる。作者の感性ゆえか。具体的な色彩だけでなく、周囲の風景までもが脳裏に浮かび上がる。言葉はなくても、心は繋がる、そんなことを、まっすぐに心に届けてくれる作品。人と人とのコミュニケーションツールとしての言葉が、力を失い、表層的な、まさに上っ面だけの虚しい言葉だけが飛び交う今、思うことの大切さを思い出させてくれた。思うことは、心の中の言葉。音声化しなくても、思いが強ければ、相手に伝わる。読み終わって、心のアルバムに、また一つステキなスタンプが押された。