これはフツーの教師物語じゃない。根底に流れる血は『ハードボイルド』だ❗

ドラマのような熱血教師を一年やってみて自分には合わないと悟った遊佐二月は、コスパのいい教師を目指すことにした。
月給を担任する生徒数で割った数字、月額ひとり8000円を上限とし、その範囲内での教育サービスで留めるというマイルールがそれ。

物語は二月先生のひとり語りで進んでいくのだが、その文体はまるで探偵小説である。

高校教師と生徒の熱い物語を期待する読者は覚悟した方がいい。
本作は、紛うことの無い『ハードボイルドミステリー』なのだから。

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