いつもクールで合理的な高校教師。でも実は熱血漢?

高校教師を主人公にした現代ドラマです。
教師モノというと、情熱をもって生徒たちに向き合うドラマなどが思い浮かびますが、
本作の主人公「二月先生」は、クールで合理的な高校教師。
生徒一人に対し、一ヶ月8,000円分の仕事しかしないぞ、と決めています。

でも読み進めるうち、彼なりの正義感や平等精神があり、一本筋が通っていることに気が付きます。
働きすぎない、自らブラックにはならない先生が、高校生に振りかかる色々な問題をあざやかに解決していくストーリー。
結構スカッとする展開が多く、合理的な考え方が気持ち良いです。

でも実は、胸の内には熱いものを隠しているんじゃないかと思わせる二月先生。
きっと彼のように適度な距離感で、生徒を一人の人間として尊重してくれる先生がいたら、人気者になるでしょう。

新感覚の教師モノ、ぜひ読んでみてください。