概要
手を伸ばせ、その願いがたとえ傲慢だとしても
バシレイア王国とオルキデ女王国との間に勃発した戦争は、オルキデ女王国側の総司令官の死を契機に停戦となった。バシレイア王国の総司令官とオルキデ女王国の大鴉との間に結ばれた停戦は、講和には至らない。
バシレイア王国では王と皇太后に異を唱える者がいる。オルキデ女王国は斜陽となった腐敗の国を嘆く者がいる。誰も彼もが否応なく誰かの思惑に巻き込まれ、それでも誰かに手を伸ばす。
彼らは何度となく繰り返す。その手を伸ばし、届かず、失い、いつか必ずと願いをかけて。
※ こちらは鶴梅創作堂名義(真名鶴と梅おかかの合作)の作品です。
※ 地の文が多いため、縦組み推奨です。
バシレイア王国では王と皇太后に異を唱える者がいる。オルキデ女王国は斜陽となった腐敗の国を嘆く者がいる。誰も彼もが否応なく誰かの思惑に巻き込まれ、それでも誰かに手を伸ばす。
彼らは何度となく繰り返す。その手を伸ばし、届かず、失い、いつか必ずと願いをかけて。
※ こちらは鶴梅創作堂名義(真名鶴と梅おかかの合作)の作品です。
※ 地の文が多いため、縦組み推奨です。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!神の滴らせし宿命の遊戯を、人共よ、受けて立て。
国と国との間に、戦争が起きた。
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ーーしかし、これを皮切りに、いくつもの宿命の恋が動き出す。
戦記としてはじまる、真っ当かつ硬派な書き出しは、やがて登場人物たちの人生と人格を浮き彫りにしてゆく。
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