概要
2013年12月に書いたもの
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- ★★★ Excellent!!!歌声に潜む黒いフクロウの笑い
この物語は架空の先住民「マウマウ族」の壮大な歴史を描いたブラックユーモアです。原始の時代、植民地支配と独立、そして現代的な観光産業への変容。支配者マウの恐怖政治から、食いしん坊のマーウの時代、そして観光族長ママーウの時代へと移り変わるにつれて、部族の姿も大きく変貌していきます。
善意や無知、あるいは打算が、意図せぬ結果を招く皮肉。マーウの食欲やママーウの嘘そのものは無害なものですが、これらが歴史の行方を大きく左右することになります。その笑いは、時に苦く、時に哀愁を帯びていますが、私たちに社会や歴史、そして人類の歩みについて深く考えさせる力を持っています。
マーウの即位と白人の来訪は、…続きを読む