掘り当てて、繋がる。揺れ惑えば、定まる。

宇宙への憧れ。
星への憧れ。
未知への憧れ。
未だ見ぬ自分に出会う憧れ。

欲しいものに手を伸ばし、それでも届かない苦しみ。
そして、諦め。
心の痛みに顔をしかめながら、いつの間にか笑い方を覚えてしまった。

異星人との出会いをテーマにした作品でありながら、忘れてしまったもの、忘れられないものを追いかけ、思い出し、取り戻すというテーマになっているのかと。

全体的に朗らかで、心が温まります。

文体が小説というより、脚本に近いような部分も散見されますが、SFの硬質な表現として好意的に捉えられます。

ぜひ一度、ご一読を。

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