おまえの行動は…自分の悲鳴をさらに地獄のラッパにするだけの事だった!!


 ロリババア。
 それは無垢な外見に、見合わぬほどの熟達した知識や経験、超自然的な能力、それを示す達観した、あるいは傲慢な口調を掛け合わせたもの。「のじゃロリ」とも表現される。
 ババア(婆)という表現から、ジェネレーションギャップ、対象の人物が生きていた時代と、現代文明との認識の差異も散見される。

 ロリババア。
 庇護欲を満たしながら、被庇護欲をも満たす、禁忌の属性。
 陰と陽、北風と太陽、博識と無垢、のじゃとロリ。本来であれば2つで分かたれるべきものが1つに混じっている。
 よく考えてみると、「ロリババア」という言葉は何と俗にまみれた言葉なのであろうか。略称+蔑称、しかもほぼ確実に外見にバイアスがかかっている。この属性は十全たる欲の産物だ。

 ロリババア。
 なぜ惹きつけられるのか。
 この属性を想う時、誰かを支配したいと思いながら、実は支配されたいとも願っている、実に罪深い生物なのだと自覚する。
 これは「二重の共依存」なのではないか。年上のキャラクターとの共依存関係と、年下のキャラクターとの共依存関係を、同一人物で満たしてしまおうという、この上なく強烈なエゴの引力なのだ。

 逆らうことは容易ではないし、逆らう必要もないのである。

 ということで、私の身体はゆっくりと、怪訝な顔をした彼女へと引き寄せられてゆく――