なろう系小説を、これからもずっと楽しく読みたい人にはおすすめしない。
実際に私は転生チート系のタイトルを見かける度に鼻で笑うようになってしまった。
各話のあと、おすすめとして掲載されている小説タイトルを、まともに読もうなんて思わなくなる。
それだけ苛烈で、刺激的で、説得力があり、真っ正面から慈悲も容赦もない言葉と行動で否定しきっている。
そして最悪なことに、
めちゃくちゃ面白い。
そこら辺に転がってる有象無象のは訳が違う。書籍化、コミカライズなんて基準は、この作者の前では無いものとなる。
作者がつくる独特の世界観もさることながら、それを表現する言葉のセンスが素晴らしい。
なにより、主人公と、そして共にいる友人らが、糸クズと言われるほど悪逆非道なやつらが、
魅力的なのだ。
かっこいいのだ。
糸クズたちが、なろう系小説の夢と希望を、全部ぶっ壊していくさまを見たくなるのだ。
今後、悪役令嬢や、不憫令嬢逆ハーまで登場してくるのではないか、戦々恐々としている。
恐ろしくも、それを期待してしまっている自分がいるのも本当だ。
転生チートハーレム系を好んでる人、そして、書いてる作者は、心して読んでほしい。
夢と希望と性欲を壊されたくなくば、読んではいけない。
あ、でもマジの名作はこれ読んだところで名作には変わりないんで。
名作ってそうゆうもんなんで。全然ヨユーで好きなままの《なろう系小説》あるし?汗
そこんとこ安心してネ。笑
良い人と自分で名乗る人に良い人はいないという典型的な良い例です。
残酷なまでの圧倒的""現実""がここにあります。
説得力がありすぎて、陰キャ童貞なろう君の自覚がある人は読まない方がいいと思う。
そして女子なら多分モテるタイプじゃない人もみんな女神の""会話が通じる……!""に深い同意の頷きをすることだろう。そうなんだよ、オタクくんもなろう君も現実だと会話が成立しないんだよな……。
なぜ作者は圧倒的に説得力のある「なろう君」を書きながら、圧倒的に説得力のある「陽キャくん」を書けるんだ……。
イケメンの説得力が分からない人は新宿のクラブの男とかホストとかスカウトに話しかけてください。そうしたら分かります。
(追記済み)
もはや意表をつく導入、題材で勝負する他ないなろう系小説においてこの作品は既に勝負を捨てている。地文は隠キャくんの妄想癖を殆どdisっているし、主人公たちはかつての(そして今でも)おぢさんが仲間に入れず夢を見ている顔面偏差値も武力も悪ノリも高いハッピー集団。王道という名の妄想では涙鼻水涎を垂らして主人公くんに許しを乞い無様に追いやられるタイプの彼等は、現実では大体無双しているのである。そしてそんな羨望と恨みつらみ僻みを向けられるスペックがありながら最悪なパーティを組んでオタクくん唯一の希望、異世界転生の大舞台まで侵略する。最悪 笑
いや、側面を変えればこれもある種の俺ツエー妄想であり、高二病ないし別ベクトルへ斜に構えた人々の理想郷かもしれない。どちらにせよ、「真面目に書いてないっすね😅」と言わんばかりのノリに見せて描写へのこだわり(あるいはしつこさ…)は本物であるから、どこぞのプロがちょいと流して作りましたと言われても納得する。同時に、手に負えない病質的な人間が書いていても、やはり納得する。いずれにせよ最悪には変わりないが 笑