隠キャとおぢさんの妄想癖に飽きたあなたへ

(追記済み)
もはや意表をつく導入、題材で勝負する他ないなろう系小説においてこの作品は既に勝負を捨てている。地文は隠キャくんの妄想癖を殆どdisっているし、主人公たちはかつての(そして今でも)おぢさんが仲間に入れず夢を見ている顔面偏差値も武力も悪ノリも高いハッピー集団。王道という名の妄想では涙鼻水涎を垂らして主人公くんに許しを乞い無様に追いやられるタイプの彼等は、現実では大体無双しているのである。そしてそんな羨望と恨みつらみ僻みを向けられるスペックがありながら最悪なパーティを組んでオタクくん唯一の希望、異世界転生の大舞台まで侵略する。最悪 笑

いや、側面を変えればこれもある種の俺ツエー妄想であり、高二病ないし別ベクトルへ斜に構えた人々の理想郷かもしれない。どちらにせよ、「真面目に書いてないっすね😅」と言わんばかりのノリに見せて描写へのこだわり(あるいはしつこさ…)は本物であるから、どこぞのプロがちょいと流して作りましたと言われても納得する。同時に、手に負えない病質的な人間が書いていても、やはり納得する。いずれにせよ最悪には変わりないが 笑