同じパターンのセリフでも、場面によって印象が百八十度変わる

「僕は君が嫌いだ」「でも私は好きよ」
 上の二つのセリフはこの物語のキャッチコピーです。
 もちろん、物語の中でも二つのセリフは様々な場所で使い回されて行きます。

 この話は、恋愛が義務化されたという未来の話。そしてそれは、弾丸凱旋やら少女断罪やら言う謎の能力が出回っている未来です。
 主人公は心的蓋章なるこらまたすごい、この世界の流行らしいの能力を持っているハジメ。そして、ヒロインはクレハと言います。
 どちらも、やはりこの沖田ねてるさんらしいインパクトが強烈すぎるキャラクターです。
 その二人の間で交わされるのが先ほどの
「僕は君が嫌いだ」「でも私は好きよ」
 です。

 この物語のすごいところはたくさんありますが、ざっくり言うと二つ!

①バトルシーンの熱量
②言葉を巧みに操る能力

 この物語ではバトルシーンがかなりあるのですが、この能力と上記の二人、そしてまたインパクト抜群のサブキャラたちの間で交わされるバトルはすごいはらはらします。
 あえて熱量といったのは、それが迫力だけがすべてじゃない、様々な要素が複雑に交わっているバトルなのですが、それを見事に熱量満点のバトルに仕上げている、ということなんです。

 二つ目の言葉を巧みに操る能力というのは、まずはこのレビューの中で紹介した三つの能力ですが、これは読み方と使い方は物語の中に入ってるんです。読んでみると、うわぁすげぇなぁと思わされます。
 そして、「僕は君が嫌いだ」「でも私は好きよ」のパターンのセリフを様々な場面で入れてくるんですが、その場面によってすごい感じ方が変わるんです。びくっとしたりドキッとしたりニヤニヤしたり。
 そんなことで、すごい勉強になりました。

 というわけで、巧みにキャラクターと舞台を操る言葉の使い手(?)沖田ねてるさんの最新作! 今すぐ、王道ボーイミーツガール異能力現代ファンタジーに身を投げてみてください!