奈良時代に生きた少年と家族の、苦難と情愛に満ちた名作

幸せとは何か…本作品は、様々な人物の視点を通して、その生き様や在り方にて色々な幸せの形を教えてくれます。

奈良時代…決して戦国時代のような猛々しい武将たちが争うような時代ではありません。だからこそ、この作品はとても面白いものになったと感じます。苦難、逆境、運命の悪戯…そして、家族、絆、愛と友情の物語が、そこにありました。

秘めたる想い、恋の駆け引き、立場と世間体、はたまた迷信ごとに惑わされる人々など、時代を感じさせる内容が多くあり、世界観が見事に構築されています。それは同時に、普遍的なことを我々に伝えてくれるものでもありました。想いの強さと愛の形は、いつでも変わらないものだ、と。

とても深いところに響いてくる作品で、何ともこの感動を形容し難いのではありますが、必ず何かを感じ取れると思いますので、読んでみることをお勧めします。

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