第7話 産後鬱
僕は出産後、想像していた以上にひどいマタニティーブルーに襲われた。優希が生まれてから、僕は常に疲れているような感じがして、何をしても楽しく感じられなかった。また、優希の泣き声が頭にこびりついて離れず、夜も眠れなくなってしまった。
僕は最初、自分がマタニティーブルーになっているとは思わず、気合いで乗り切ろうとした。いつものように赤ちゃんを世話し、家事をこなすことに全力を尽くした。しかし、感情の問題がどんどん悪化し、僕は自分を責め、イライラし、涙が止まらなくなってしまった。
そんなある日、僕は我に帰った瞬間、自分がとんでもないことをしそうになっていたことに気づいた。優希を抱いていたのに、怒りや疲労で手が震えていて、彼女を思わず強く抱きしめてしまいそうだった。その瞬間、僕は自分がどれだけ危うい状態にあるかを理解した。
僕は泣きながら優希をベッドに寝かせ、深呼吸をして自分を落ち着かせた。そして、僕は美香に助けを求める決意をした。彼女に自分の気持ちや状況を正直に話し、一緒に解決策を見つけたいと思った。
僕が美香に相談したことで、彼女は僕の状況を理解し、僕をサポートする方法を考え始めた。僕たちは一緒に乗り越えることを決意し、それぞれができる範囲で家族を支えることを誓った。そして、僕たちは優希のために一歩ずつ前進し、新しい家族の形を築いていくことを決めた。
自分がどれだけ危うい状態にあるか悟った僕は、カウンセリングを受けることに決めた。美香と一緒にカウンセリングのセッションに参加し、僕の状況を話し合った。専門家からは産後うつと診断され、その対処法やサポートが必要だと言われた。
カウンセリングの説明を受けたとき、美香は「元気だそうよ。これから私も手伝うね」と言った。しかし、カウンセラーは美香の言葉に若干の違和感を覚え、彼女に問いかけた。「『手伝う』ってどういうことですか?この子はあなたの子供なんですよ。あなたも母親としての責任があります。お互いが協力して育てるべきです。」
カウンセラーの言葉に、美香は少し考え込んだ。彼女はこれまで自分の仕事を優先し、僕が家事や子育てを一手に引き受けていたことを反省した。美香は「そうですね、私ももっと協力して子育てに関わります。これからは一緒に頑張りましょう」と改めて誓った。
僕たちはカウンセリングを通して、お互いの役割や責任について話し合い、関係を修復していった。そして、優希のためにも、僕たちは協力し合い、家族としての新しい生活を築いていくことを誓った。僕たち夫婦は一緒に困難に立ち向かい、支え合いながら成長し、幸せな家庭を築くために努力し続けた。
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