拝啓 「過去の私」へ……

ありがとう……。

拝啓　過去の私へ

　過去の私に伝えたい言葉があり、今の私はこの筆を執っています。

　過去の私、すごくすごく辛かったよね……。

　過去の私、すごくすごく苦しかったよね……。

　どうしたら、この苦しみから抜け出せるんだろうって思ったよね……。

　どうすれば、一筋の光が見えるんだろうっと考えたよね……。

　時には苦しくて苦しくて、死ねば楽になれるかな？って思ったよね……。

　辛くて苦しくて、いっぱい体に傷をつけたね……。

　立ち上がりたいと思っても、足がもつれて立ち上がることができなかったね……。

　苦しみと辛さで、沢山薬を飲んでしまって意識不明の時期もあったね……。

　苦しかったね……。

　辛かったね……。

　痛かったね……。

　でも、大丈夫。

　「今の私」はちゃんと立っているよ！

　ちゃんと前を向いて歩いているよ！

　「良くなること」を信じて諦めないでいてくれたね！

　「希望」を心のどこかで捨てずに持っていてくれたね！

　だから、「過去の私」にお礼が言いたいです。

　生きていてくれてありがとう……。

＊＊＊

　私はとても状態が悪い頃、沢山の薬を飲んでいました。

　それでも、足りなくて何度も頓服を服用していました。

　辛くて苦しくて、「死んだらこの苦しみから解放されるのかな？」って思った時期もあります。

　何度も体を傷つけて、よく血まみれにもなりました。

　意識不明まで至った時期もあり、生死を彷徨った時期もあります。

　それくらい私はボロボロに傷つき、心は病んでいました。

　「死んだらこの苦しみから解放されるかも……」と、考えた時期もあります。

　「完全に壊れることが出来たら楽かもしれない……」と、思った時期もあります。

　それでも、私は「希望」を捨てることができませんでした。

　すごく苦しかったし、すごく辛かったです。

　暗闇を歩き続けて、「このまま光が見えなかったらどうしよう……」って、何度も不安になりました。

　「いつか光が見たい……」と、思っていても「このままかもしれない……」と、いう怖さもありました。

　「今の私」になるまで気が遠くなるほど年数を重ねました。

　「過去の私」は何度も立ち上がろうとしましたが、立ち上がれませんでした。

　不安、恐怖、孤独……。

　辛さ、苦しみ、痛み……。

　「過去の私」はたくさん心に傷を負い、いっぱい体に傷を付けてきました。

　でも、今、私は生きています。

　そして、過去と向き合い、障害と向き合い、前を向いて歩いています。

　正直、私の過去は辛さや苦しみで溢れかえっています。

　でも、そんな過去を持つ私だからこそ、今苦しんでいる人に伝えたいと思っています。

「今は辛くて苦しいかもしれない。

　でも、良くなることを諦めないで……。

　苦しむ人たちに優しい光あれ！！」