想いを育んでいくということ。

※第９１話まで読了してのレビューです。

　はじまりは勘違い。
　そこから、お互いの歩調を確かめ合って。

　デートやお祝い事といった特別な時間をひとつひとつ過ごしていき、周囲から応援されながら、ゆっくりゆっくり想いを育んでいく……そんな、大人の恋愛小説です。

　登場人物の皆さまは、びっくりしちゃうほどの美女さまや美男さま。

　外見だけではなく、心の有り様も美しいのですよ。大切な人達への愛情に満ちていて、お互いへの心地良い配慮に満ちていて、真面目で一生懸命で、それでいて遊び心もあったりして。特に配慮については、読んでいて勉強になっちゃうほどなのです。

　でも、美しい人達だからこそ、苦しい思いをすることもあって。そこにもしっかりと焦点を当てるところに、作者様ご自身の思いやりも感じたり。

　私は百合小説というジャンルを殆ど読んだことがないのですが、そんな私でも頑張れ〜って応援したくなったり、ときめきを貰ったりと、とても楽しませていただいている作品です。

　……もうひとつ。この作品に出てくるお料理は、どれも物凄〜く魅力的です。読んでいるとお腹が空いちゃうかも知れません。

　拙いレビューですが、作品の魅力をほんの少しでもお伝えできたら幸いです。
　皆様も是非、読んでみてください！