クラスメイトは異世界転生者!?

「———わたしの転生先、ここですか?」

突然そんなことを言い出した、クラスメイトの雛祭ちかなさん。
聞くと彼女は異世界の住人で、色々あってこの体の中に転生してきたようなのです。

病院の検査の結果、雛祭さんは「一過性全健忘」、つまりは記憶喪失と診断されますが、自分は読んでいて、異世界からこっちに転生するなんて普段見ているラノベとは逆のパターンだ、なんて呑気なことを思っていました。

しかし、当人や周りの人にとってはもちろんそんなことを言える状況ではありません。

本作の主人公でありラノベ好きな少年、鯉幟大知くんは、そんな雛祭さんから何かと絡まれるようになるわけですが、元々人付き合いがあまり得意ではなかった彼は一苦労。
この症状も医者はすぐに治ると言っていたのに、数日経ってもこのまま。

いったいいつになったら記憶喪失やそれに付随した転生者設定は元に戻るのか。
そもそもどうしてそんなややこしい記憶喪失が起きてしまったのか。

傍から見ると面白くもある設定ですが、当人たちにしてみれば、真面目に大変で不安もある。

当たり前の学校生活に起こったこの異常事態、いったいどんな結末を迎えるのでしょう。