史実にフィクションを織り混ぜた、歴史・戦記・恋愛などを主軸としたエンタメ小説です。
ギリシャ、歴史、戦記と聞くと馴染みがない、難しい、と思われる方もいるかもしれません。でもこちらの小説、とにかく読みやすいです! 苦手意識で読まず嫌いするのは非常にもったいない!
歴史モノが好きな方はもちろん、普段ファンタジーやラブストーリー、ヒューマンドラマを楽しんでいる方にもオススメです。
ギリシャ物語は無印、外伝、そしてⅡ【前編】が公開されているシリーズものです。先に公開された2作を読んだ上でⅡを読むと、より一層物語に没入し、楽しむことができるかと思います。
というのも、ギリシャ物語には、国や歴史が動くときの大きなうねりだけでなく、その中で強い思いを抱いて生きる人間たちもが描かれているのです。
それぞれがどのような軌跡をたどり、どのような思いを持って行動しているのかを知ることで、より物語をいろんな登場人物の視点から味わえると思います。
登場するキャラクターは誰も彼もが個性的で、魅力的です。抱える思いは時に愛であり、時に陰謀であり、様々です。その思いが結びつき、絡まり、すれ違いながら物語は進んでいきます。
あのキャラも、このキャラも。その思いの行き着く先はどこなのか? 物語はどこへ向かうのか!?
続きが非常に楽しみな作品です!
※第十三章5までを読んでのレビューです。
激動の完結を迎えた大河ロマンの、待望の続編です。
古代ギリシャの歴史をなぞりつつ、魅力的なキャラクターたちがそれぞれの情熱、愛、悲しみ、様々な運命を背負いながら己が道を突き進んでゆきます。
登場人物は多岐に渡り、それぞれの関係と道筋は相互作用し時に絡まりながら物語を紡いでゆきます。前作同様に伏線がそこここに散りばめられ、恐らく物語通してかなり複雑なプロットを組まれていると思うのですが、とても読みやすいのでそれと気付かずに読み進められてしまうのがこの作者様の恐ろしい力量だと思っております。
美しい心根が外貌にまで現れているかのような真摯と誠実の化身ティリオン、小さな身に燃えたぎる炎を宿している姫獅子のアフロディア姫を始め、魅力的なキャラクターたちのこの先が気になって仕方がありません。
果たしてあの方は生きているのか、野望と陰謀の行方はいずこへ向かうのか…
ぜひ多くの人にお勧めしたい名作シリーズです!m(_ _)m
『ギリシャ物語』が帰ってきた!
待ってました、な人も多いはず。
初めての方もぜひぜひ!
『ギリシャ物語 Ⅱ』となっているので、無印から読まなくちゃいけないの? というと、
そんなこともないと思います!
物語内の時間軸は、
『ギリシャ物語 外伝~旅のはじまり~』
↓
『ギリシャ物語』
↓
『ギリシャ物語 Ⅱ』←今作!!
となっていますが、作者様が書かれた順番は『ギリシャ物語』からであることからも分かるように、
どこから読んでも楽しめるように書かれていると思います。
前作・前々作を読んだので太鼓判を押させていただきます。
今作も絶対に面白いこと間違いなしと!!
古代のおおらかでありながら残酷さも垣間見える歴史的雰囲気、
生き生きとしたキャラクターたち、手に汗を握るストーリー。
ここにはすべてがあります!
ふだん、冒険小説やファンタジー小説を読んでいる人も楽しめるはず。
ぜひ読んでみてください!