愛は、ポリスの架け橋になれるのか。

かの名作「ギリシャ物語」の続編。前作の衝撃のラスト直後から始まる物語は、アテナイの青年ティリオンとスパルタのアフロディア姫の逃避行で幕を開ける。ますます複雑にからみ合う、各ポリスの利害と思惑。そして人々の事情と都合も錯綜する中で、ティリオンはさらなる試練の中へと落ちていく。ときに抱腹絶倒の要素をはさみつつ、ティリオンの華麗にして過酷な冒険は、アフロディア姫との安住の地を見つけ出すことができるのか。とても読みやすいのに、濃厚なドラマ、緻密な構成、魅力たっぷりのキャラクターたち、絵画か映画のような美麗な演出、迫力のアクション、不意をつかれるハイセンスなユーモア。全部入りの、波乱万丈のラブロマンス、前作とセットでおすすめです。

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