間話 老将、遊戯に於いても準備を

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おもしろい事を聞いた翌日。

わしはあやつの所へメッセージを持って訪れた。


「おーい!坊主!会いに来たぞ!」


「…………レノックス卿。何しに来たのですか?」


面会室にて格子を挟んでレースドの坊主がいた。


「ふん。ちょっと話をな。」


「…………別にここで無くてもいいのでは?」


「まぁまぁ。良いじゃないか。それで王子の同行者と戦って縛られて騎士に捕まったて話じゃがどんな奴じゃった?」


「………………それは王子に聞けばいいのでは?」


わしは微笑んでごまかしてから理由を話す。


「わしが聞きたいのはその人物の人相では無く強さだ。それが気になってな。」


怪訝な目をしてこちらを見つめる。


「…………分かりました。何を考えているか分かりませんがお話しましょう。」


助かる事に渋々話してくれる事になった。


「まず、あの少女ですが戦いの手ほどきを受けてるようです。」


「ほう?」


「剣を持っていましたが今回は使わず足技を中心とした戦いをしていました。まぁ、私の華麗な鞭捌きを前に剣は無意味という判断は褒めましょう。」


こやつ、自信満々に言いおった。

いつも自信があるのがこやつの良いところなのだが。


「それからは私の鞭を剣に巻き付けて封じて勝てると思ったのか私に蹴りを繰り出して来ましたが大した事ない蹴りを受け止めてそれから無駄な攻撃を何度も何度も繰り出しました。当然その攻撃を私は難なく捌いたのですがその少女が無礼にも指を私に向けると突然太陽のような光が輝いたのですよ。」


「ふむ?突然輝いた?」


「えぇ、何をしたのか分かりませんね。それから私は忌々しい事に鞭で足を縛られてそのまま騎士に捕まったのです。出たら必ず見つけて酷い目に合わせてやりますよ。」


「そうか、ありがとう。」


わしはお礼を述べて面会室を出ようと、するが伝える事を忘れてたのですぐに出れるように扉の前で振り返る。


「そうじゃ。麗しのお方から伝言だ。お主、ここ数年命令を聞かずに働くから罰です。ちょうどいいので3ヶ月ぐらいそこで休暇を楽しみなさいじゃと。それじゃぁな。」


坊主の抗議の声を無視して良いものを聞けたことから笑いながら部屋を出た。

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『見つけた。見つけた。相応しい人間を見つけた。それも二人。あのマダメがぐうたらしてる間に見つけた。ふふっ。楽しみ。楽しみ。私の目的が叶う。叶う。』

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あ、こちらで読んでる貴方はもう少し待っていてね。

それじゃ、それじゃ。

次、貴方に読まれるまでバイバイ。

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はぐれ狼のセンティエログリージョ-少女はただ群れを探す- Scar劣等Hart @pasutadaisukiman

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