なぜ体に『椅子』が書かれているのかって? 俺が椅子だからだ!!!

ぶふぉー、と吹き出してしまった……。もし朝食を食べていたら歯に付いている粘っこい米粒が盛大に綺麗に取れるだろう……そんな歯に優しい衝撃的な始まりだった。

これは、異世界追放系ファンタジーとなっているが、そんなカテゴリーでは収まらない初めて見るような斬新なストーリー。

異世界に現代日本の価値観が混ざっており、それを普通に受け入れてる主人公のフラットな心理描写と相まって、シュールすぎる―――読んでいて腹を抱えて悶えるような展開になっている。

会話も普通のやり取りなのに、それがいいのか、いきなり出てくる変態のセリフに、不意打ちを食らうかのように、脊髄反射で唾液を周囲にまき散らす人前では閲覧注意の掛け合いに思わず息を呑む。

主人公が常識人であればあるほど、周りのすべてのものが狂っていると思ってしまうほどのフラットだけど確実に人のツボを付いてくるの地の文だからこそ作られた世界観は独特で、作者の『顔』が見えます。

これからどんな変態が出てくるのか、この作者ならどんな笑える展開にしてくれるのか、ワクワクしかないよ!!

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