もうレビュー書きたくて、2話読んだ時点で衝動を抑えられなくなりました。
佐伯さんの言動を読んでいると、ずっと昔から彼女を知っているような不思議な感覚に包まれる。
どこかで彼女に似たヒロインいたっけ? とか、リアルでこんな女の子に会ったことあるかな? とかそんな疑問が絶えない。
脳にこびり付いて離れない。
でも、どんなに思考を巡らせて、頭のライブラリを調べても、それらしき人物が出てこないという強烈な錯覚を起こさせてくる。
それほど、佐伯さんはとてつもなくリアルで、クールなのに可愛いと思わせてくれる女の子です―――。
それほど、一瞬にしてヒロインを読者のパーソナルスペースに滑り込ませてくる星野先生のキャラ作りは神がかっています―――。
一文字一文字読んでいるので、誤字脱字はなく、改行が丁寧な上に、時系列、情景描写と心理描写に矛盾がなく、地の文が素敵の一言に尽きます。
主人公の大狼くんの心情も行動も好感が持てて、こんな人の気持ちを思いやれる男の子だからこそ佐伯さんから返信が貰えたのだろうと、人柄のよさが滲み出てます。
地の文を読むと、その作者の顔(性格、人柄、バックグラウンド)が分かる作品は間違いなく名作で、この作品も例に漏れず。
これが書籍化作家の実力だと、たった2話で思わせてくれる最高にきゅんきゅんする物語です!!