あとがき
本作を最後までお読みくださった皆さま、結末までお付き合いくださり誠にありがとうございました。
本作は、2020年4月頃に書いた作品を再考して書き直したものです。旧版は初めてミステリーに挑戦した作品であり、話の論理性や整合性をつけるのに非常に苦労した記憶があります。何とか完成させようと思って約4か月半かかって書き上げましたが、自分ではあまり納得のいく出来ではありませんでした。
ミステリーを書くのは難しい、もう書くのは止めておこうと最初は考えていたものの、その後もアイディアが浮かんだのでシリーズ2作目、3作目と書き続けてきました。シリーズを重ねるにつれて少しずつ良いものが書けている実感が出てきて、4作目を書く頃には、自分の中で最高傑作だという思えるまでになりました。
そんな経緯で好調になっていったシリーズですが、肝心の1作目が不出来なままでは、シリーズに興味を持ってもらえないのではという懸念がありました。
物語のベースは同じでも、数を書いてきた今なら、もっと良い作品に生まれ変わらせることができるのではないか。そんな思いで書き始めたこの改訂版でした。
執筆を開始したのは2021年6月頃からでしたが、旧版を書いていた時に比べるとミステリーとしての謎解きや推理要素が増し、また人間ドラマの要素も増し、完成した時には、本来書きたかった「岸壁」の物語を書き上げたという実感がありました。公募に出していた関係もあり、完成から1年以上経過してからの公開になりましたが、今回最新話まで公開を終え、シリーズを完全な形でお届けできたことに万感の思いです。
本作をお読みになり、このライトな雰囲気を気に入ってくださった皆さま。こちらはシリーズ物ですので、ぜひ続編をご覧になってみてください。本編は「岸壁」含めて4作、スピンオフが2作、合計6作品あります。順番関係なくお読みになれますので、ぜひ気になる作品から一読してみてください。
ちなみに、「岸壁」の旧版も下記コレクション内に残しているので、お時間のある方は読み比べてみても面白いかもしれません。
シリーズ案内(コレクション)
https://kakuyomu.jp/users/MizukiOhara/collections/16816452220203152404
また、この「刑事木場シリーズ」は作者としても書いていて楽しい作品であり、続編を書きたい気持ちも密かにあります。ネタもすでにあるのですが、他の作品も連載していることと、ミステリーの読者が少ないことがあって執筆には至っていません。
もし続編を読んでみたい! というお声がありましたら、お知らせいただけると執筆の励みになります。
改めまして、本作をお読みくださりありがとうございました。
またシリーズ続編や、別の作品でお会いできると幸甚です!
2023.11.10 小原瑞樹
【改訂版】岸壁の令嬢 瑞樹(小原瑞樹) @MizukiOhara
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます