ハイファンタジー『緑風のヴァルキリア』、明日から第四部の公開を開始します。
こちらは、花の咲き乱れる王国と、そこで生きる女性騎士を主人公に据えた物語です。メインテーマは女性の生きづらさ。逆境に苦しみながらも雄々しく生きる女性の生き様を描くことを目指しています。また、情景描写に注力しており、美しさを感じられるような文体を心がけています。
***ここからは第三部、第四部のあらすじを紹介します。一部ネタバレを含みますので未読の方はご注意ください。***
故郷であるエーデルワイス王国を目指して帰還の旅を続ける女性騎士、オリヴィエ。第三部では彼女の騎士としての姿に焦点を当て、新たな力である聖剣を巡る旅路を描いてきました。
続く第四部のテーマは「恋愛」。戦闘中心だった第三部から一転し、オリヴィエを巡る恋愛模様が展開されます。女性でありながら男性のように生きてきたオリヴィエには男女問わず心を寄せる人がおり、そうした人々との関係を描いていくのがこの第四部です。恋愛をテーマとしているだけあって今まで以上に美しい描写に注力しており、本作の中でもお気に入りの話の多い部になっています。
また、今まではオリヴィエの視点のみで物語が進んできましたが、第四部では別の人物の視点も入ってきます。そこでエーデルワイス王国の現状が描かれ、懐かしいキャラクターも久々に登場します。エーデルワイス王国の面々が気になる人は必見です。
なお、第四部では性描写があります。性描写のある作品はどちらかと言えば苦手だったのですが、最近は小池真理子さんの作品をよく読んでおり、性を描いた文章の美しさに惹かれるようになっています。そうした美しい性を自分でも描こうと思ったのが本作執筆のきっかけの一つであり、自分にとっての挑戦でもありました。生々しいものではなく、あくまで性を美しく表現することにこだわったので、苦手でなければ続けてお読みくださると嬉しいです。該当する章やエピソードには印を付けておくつもりです。
全五部のうちの第四部目。新たな様相を迎える物語をお楽しみいただけると嬉しいです。