エピローグ
私は、閉じた本を元の本棚に戻す。それは、彼と彼女そして私の物語。変わらない物語と変われない自分。幾度見ても変えられない事実。
「人って不思議。心あるもの、何でこうも美しいのか」
私はこの図書館の管理するモノ、心無いただの管理人形。遠いむかしに、この図書館に来た。理由も記憶ももう残ってはいない。ただ、管理するという目的を遂行するため。
「でも、何でこんなにも苦しいんだろう」
やることをやっているだけなのに、体の内を縛られているようで苦しい。これが心ってやつなら私は理解できない。だって、心があるならなぜこれはこんなに醜いのかがわからない。もっと、心は美しいはずなんだもの。
だから、この図書館で管理業務の合間に私は調べるのだ。この謎の想いと心のうつくしさを知るために。そしてまた、迷える人への扉を繋ぐ。
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あとがき
ここまで、読んでくださった皆さんありがとうございます!この兄妹の記憶編はこれで完結になります。作者の妄想に付き合っていただき誠にありがとうございます。
完結とはいいましたが、作者の頭では、これは短篇集になっております。続きがあるのでまた連載する可能性もあります!
この作品についてですが、自分の受けた経験をもとに書いた描写も多いので非常に共感したり、想像したかったと思います。作品内で書いた通り、そのままがこの作品で伝えたいことになっています。解釈は自分次第ですが、想いが伝わると思ってます!ぜひとも楽しい自分のストーリーを生み出していきましょう!
永劫図書館 〜人生は物語〜 交差する物語は記憶と躍る 螺旋状らーゆ症候群 @raaaayusyokogen
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