思い込みの怖さと、常識の変化に戸惑う。

 人の脳は、こんなにも思い込みに支配されているのか。最後の言葉で、私の脳がビッグバンを起こした。
 確かに、主人公が男だとは一言も言っていない。
 女の子がぼくを好きなところまでは、容易に想像できるだけに、やっぱりね、と思った直後の裏切りにやられる。
 そのせいで、忍者だったという素っ頓狂な言い訳も、ああ、忍者ね、と受け流してしまっている自分。
 いや、僕って言ってるから男の子だと思うじゃんっていう言い訳がきかない世の中になっているようだ。

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