雰囲気、急転直下!

お題をしっかりと煮詰めた良作。
非常に短くまとめられた本作は、その九割九分が情熱的な文言で飾られている。もちろんお題とタイトルを与えられている読者は、読み進めていくうちに逆転の気配を感じ取るのだが、それにしても……というオチが待っていた。
感情芝居によって雰囲気重視だった内容が、ラストで鮮明に現実感を帯びる瞬間を、ぜひお楽しみ下さい。