いいわけ……かぁ

紫陽花の花びら

第1話

いいわけのお題で最初に書いたものなのですが……777に収めることが出来なくて……内容もなんだかなぁって思って……。

イベント終わったし……そっとあげてしまえと思った次第。おい!どんないいわけ書いてるの? 私たっら😝😝

✴✴✴


「言い訳だとか、言い逃れなんかするな! くそ野郎!」

何故? 話を聞かこうとしない。

こいつはなんも判っちゃいない。

「言い訳しちゃいけない? 何故ですか? 誰だって言いたい事、自己弁護したいっていう気持ちありますよ! それを逃げなんて言われたら……」

「当たり前だ! 失敗したのはお前だって認めれば良いんだ! おい! 舐めてんじゃねぇぞ!」

「で、でも僕の話だって聞いて……」

覆い被さるように捲したてるこいつ。

「なに? まだ言い逃れする気か? 噓吐くだけだろうが!」

「嘘? だか……言い逃れなんて……いくら先輩でも許せない……」

全く聞く耳持たんっていう態度は殴りたくなる! 体が怒りで震える。

「お前のそれは屁理屈って言うんだよ。みっもとねえよ。いい加減にしろ! 馬鹿野郎」

こうやって追い詰めてられて……諦める気持ちが溢れ出て、心は呆気なく折れていくんだ。冗談じゃない! でも、もし理詰めで来られたら……こんなことでは済まないのか? 心は絶対死ぬ。

「屁理屈? それこそ酷い詭弁ですね」

「詭弁だと? お前こそ!」

「そううやって決めつけるいいなか? 人には言い分ってものがあるんだ。現に先輩だって、自分の言い分を叫んでいますよね? 僕にも言い分はある」

今まで黙っていた顧問が悔しさに震えている僕の肩に触れ、

「君の言い分を話してごらん」

僕の説明を一通り聞いて、

「なるほど……きちんと事実説明出来ている。で、そのうえで君の言い分は?」

「僕はこのまま行ったら、全ての非を被る事になる。こんな異常な世界あってたまるか……そこには悪意さえ感じた。本気で怖くなりました。状況を見極める力と、真実の声を聞き分ける事が出来ないととんでもない事になるんだと実感しました。恐怖に心も体も屈するんです」

「追い詰める方も、良い気持ちはしませんでした。ただ……エスカレートしていくうちにおいつめる快感が怖かった……」

僕達の部活は一応弁論部となって入るが、最近は専ら、事実説明、と言い訳、言い逃れと詭弁。

この違いをどう考えるか? が課題になっている。

物言えぬ人間は……やられっぱなしなのか? 理路整然と太刀打ち出来るとしたら? どんな人間にも言い分はある。それを無視していいわけない。心を開かせる事は容易くないし、人間は噓を吐き、貶めることだって考える。そんなのは誰にでもある感情だ。その気持ちと決別して、心を立て直すにはどうしたら良いのか? 自分はそんなもんじゃ無いって発破をかけるか? へぼい事に丸め込まれているじゃねぇって、蹴散らして殴り飛ばしてでも歩くか? んな事出来たら痛みを背負って生きる奴なんているか?

ただ、詭弁や言い逃れはだめだ。

それをやっていると嵌まっていくんだよ。気がつくと空が遠く……遠く……陽射しは冷たい顔をしている。


「言い訳したあと……そこから自分と向き合えるのか、修正出来るのか、それともそのままか……

次の課題になり得るな」

部活は終わった。

酷く疲れた。運動部の非じゃない。やめようかなぁ……そうなるとなんて言い訳する? 俺……

ああ~帰ろ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

いいわけ……かぁ 紫陽花の花びら @hina311311

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ