もう好きにして
「遺族だからって慎ましやかでいなきゃいけないのって変だと思わない?」
「まあ日本人の悪いところですよね」
「焼肉食べ放題にも行きたいし、北極クルーズにも行きたい、課金もしたい、全部我慢して、死者のことだけ考えて、ずっと悲しんでないといけない。そんなのってある?」
「世間の目っていうのは邪魔ですよね」
「そうそう、でも僕はそんな世間の目なんて気にしてないから。遺産やら何やらを僕の好きなように使ってるんだ。さねちも『もらえるもんはもらっとけ。他人の目は気にするな』って言ってたしね」
「うん、もう先輩の好きなようにしたらいいと思いますよ」
先輩と俺 出張版 夢水 四季 @shiki-yumemizu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます