大切な友達と共に。

アリスは十歳以前の記憶を失くしていながらも、明るく前向きで、ちょっと(?)方向音痴な女の子。そんなアリスが魔法学校の中庭で出会ったのは、美しい少女シェリー。
二人の出会いが、双方の運命の輪を回し始めます。どちらも主人公との作者さまの言の通り、それぞれの立ち位置でお話が展開されていきます。

この物語で大切にされているなぁと感じるのは、彼女たちの心の交流です。
アリス、シェリー、そして彼女たちと共にあるレイチェルやミリセントといった友達の存在が、とても大きく感じます。
それぞれに個性があり、互いに尊重し合っているのが感じられる友達同士。
彼女たちが徐々に打ち解け合っていく様子が丁寧に描かれており、友達っていいなぁと感じさせてくれます。

少女たちだけではありません! 先生たちも個性派揃いですので、ぜひアリスたちと魔法学校生活を楽しんでみてください!

そんなほのぼのとした学校生活に忍び寄る、悪夢。彼女たちの過去に暗い影を落とし、現在にも蘇ってきた危険な『サーカス』に、アリスたちはどう立ち向かっていくのでしょうか。
まだ物語は謎に満ちていますが、希望は確かに感じられます。
大切な友達と一緒なら、きっと乗り越えていけるはず!
少女たちの確かな友情と、これからの成長を、見守りたくなる物語です。

お薦めします(^^)!

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