あっ、こういうチートもあるんですね( ;∀;)
- ★★★ Excellent!!!
僕はこちらの物語を拝読させて頂き、新たなチートを感じました。
少し大げさに言えば「平和な異世界ファンタジーにやって来た黒船」でございます。
それはどういう事かと申し上げますと、数々の転生チートがありますがこのアングルから来るかという驚きです。そしてどんなアングルかというと「女の子を知り尽くした女の子にしか書けない物語」という事です。
例えば智謀策謀を使う抜け目のない主人公というのは、今までもいました。ですが、そこを軽々飛び越えて、「女子チート」という新たなジャンルがここに生まれております。
男性作家様が女性キャラを生み出す時に、ここまで到達するのはかなり大変です。なぜなら「女子の特性」、「女子の発想」、「女子のずるさ」、「女子のしたたかさ」、「女子のタフさ」、その他諸々「女子ならでは……」のポイントを冷静にその渦中で観察してないと書けないからです。
女性が女性を観察する時、基本的にシニカルで割と辛口なんですけど、いい風に聞こえる言い方をチョイスするとか、そういう阿吽のセンスがあったりします。恐らく男性には何を言っているかわからないと思いますが、女子センスで言えば「自分が悪者にならない言い方」ってあるんです。そんで「冷静にばっさり切る」みたいな(笑)。
そういう女性ならではの観察眼が鋭いと、同性のいやらしさも、独自の対処方法も身についていきます。ならばこそ、この物語の特記事項として、
「女子チート」がある訳です(すごい!)。あっ、勝手に名付けてすいません。
そしてそれが物語として成立するには、ヒロインの女の子がやっぱり凄く前向きで頑張る子じゃないと駄目です。分かった風な嫌味女子には誰も憧れを抱きません。
ですから、お勧め出来ます。
僕はこの物語のスピンオフ作品を先に拝読しましたが、ものすごく良かった(涙)。だからこそ、この物語から湧き出る強く迸るパワーを感じます。こちらの筆者様はそういうエネルギー値がめちゃくちゃ高いんです。
皆様、第1話から期待膨らむこちらの物語、是非宜しくお願い致します( ;∀;)